、第一版のこのパラグラフの後半とその次の一パラグラフとは、第二版で削除された。それは次の如くである、――
『人口に対し与えらるべき奨励ほど普通に耳にすることはない。もし人口増加の傾向が、私が述べたほど大であるならば、それがこれほど要求されているのに実現しないのは奇妙に思われるであろう。その本当の理由は、より[#「より」に傍点]大なる人口に対する要求がそれを養うに必要な基金を準備することなくして行われている、という事実である。耕作を促進して農業労働に対する需要を増大し、従ってそれと共に国の生産物を増加し、そして労働者の境遇を改善すれば、それに比例する人口増加については何の危惧の必要もないのである。何か他の方法でこの目的を実現しようとする企ては、罪悪であり残酷であり圧制的であり、従ってかなりの自由の存するいかなる国においても成功し得ないものである。人口増加を強制し、これによって労働の価格を低め、従ってまた陸海軍費と輸出製造品原価とを低めるのは、一国の支配者と富者の利益であるように思われるかもしれない。しかしあらゆるこの種の企ては、なかんずくそれが慈善という欺瞞的装いのもとに行われ、従って一般人民が快く喜んで受容される可能性のある際には、貧民の友たるものはこれを注意深く監視し執拗に拒否すべきものなのである。
『私は、ピット氏が、その貧民法案の中に、労働者が三人以上も子供を有てばその一人につき一週一シリングを与えるという条項を作った点で、何らかの不正な意図を有っているとは、決して思わない。この法案が議会に提出される前には、またその後もしばらくの間は、かかる法令は極めて便宜なものと考えたことを、私は告白するが、しかしこの問題をもっと考えてみたところ、私は、たとえその目的が貧民の境遇の改善にあるとしても、それはその所期する目的そのものを挫折せしめるべきものである、と信ぜざるを得なくなった。それは私の知る限りでは国の生産物を増加する傾向を何も有たない。そしてもしそれが生産物を増加することなくして人口を増加せしめる傾向があるならば、その必然的不可避的結果として、同一の生産物がより[#「より」に傍点]多数のものに分たれなければならず、その結果として一日の労働はより[#「より」に傍点]少量の食物を購買することとなり、貧民は従って一般により[#「より」に傍点]悲惨な境遇に陥らなければなら
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