死亡する者の数は、特別なレエザンの教区においては五分の一以下であり、アルプス及びユラの他の多くの教区においては四分の一以下であることがわかる。ヴォー州全体としてはそれは三分の一以下であった1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. table xiii. p. 120.
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ロオザンヌやヴヴェーの如き大都会の若干においては、多数の外人が移住しているので、成人の一六歳以下の者に対する比率は、レエザン教区とほとんど同一であり、ほぼ三対一であった。移出民の多くない教区においては、この比率は約二対一であった。そして住民を他国に送り出す教区においては両者はもっと同数に近かった1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. table xii.
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ヴォー州の総人口を、ミウレ氏は、一一三、〇〇〇、その中《うち》七六、〇〇〇は成人としている。従って、成人の一六歳以下の者に対する比率は、全州を通じて、二対一であった。この七六、〇〇〇の成人の中《うち》、現存結婚は一九、〇〇〇、従って結婚人員は三八、〇〇〇で、結婚していない者も同数であった。もっともミウレ氏によれば、後者の中《うち》おそらく九、〇〇〇は寡婦|鰥夫《かんぷ》であった1)[#「1)」は縦中横、行右小書き、底本では欠落]。周知の移住があるにもかかわらず、かく多数の結婚していない者がいるのであるから、かかる移住が年結婚の数に著しい影響を与え、そして人口増加を阻害されたと想像すべき根拠は、ほとんどないのである。
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1)[#「1)」は縦中横] 〔Id. premie`re partie, p. 27.〕
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ミウレ氏の表によれば、ヴォー州における年結婚の総人口に対する比率はわずかに一対一四〇に過ぎず1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、これはノルウェイよりも低い数字である。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. table i.
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ミウレ氏のこれら一切の計算は、彼が考察した全地域を通じて、人口に対する予防的妨げが著しい程度で作用していることを意味するものである。そして同一
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