Bもし私が、それによって私が一片の土地をして二〇%だけより[#「より」に傍点]多くの穀物を生産せしめ得るようにさせる所の、肥料を発見するならば、私は資本の少くとも一部分を、私の農場の最も不生産的な部分から引去り得よう。しかし私が前に観察したるが如くに、この際地代を低減するために土地の耕作を止める必要はない。この結果を齎すためには、同一の土地に、その齎す所の異る資本の諸部分が、逐次投ぜられており、そしてその齎す所の最小なる部分が引去られるだけで、十分である。もし蕪菁耕作の導入により、またはより[#「より」に傍点]有効な肥料の使用によって、私が、より[#「より」に傍点]少量の資本をもって、また逐次投ぜられる資本の諸部分の生産力の間の差違を紊《みだ》すことなくして、同一の生産物を獲得し得るならば、私は地代を低めるであろう。けだし別のより[#「より」に傍点]生産的な部分が、その点からあらゆる他の部分が計算されるであろう所の、標準たるべき部分となるであろうからである。もし例えば、逐次投下される資本が、一〇〇、九〇、八〇、七〇を生産するならば、私がこれらの四部分を用いる間は、私の地代は六〇であり、
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