。彼は曰く、『独占の結果として、植民地貿易の増加は、大英国が以前からなしていた貿易の方向を全く変動せしめたが、その増加はそれほど大ではなかった。第二に、この独占は必然的に、英国貿易のすべての各種部門における利潤率を、すべての国民が英国植民地に対して自由貿易を許されている場合に当然そうなるべき高さ以上に保つのに寄与したのである。』『しかしいかなる国においても通常利潤率をしからざる場合にそうあるべき以上に騰貴せしめるあらゆるものは、必然的に、その国をして、独占を有っていないあらゆる貿易部門において、絶対的並びに相対的不利益を蒙らしめる。それがこの国をして絶対的不利益を蒙らしめるというのは、けだしかかる貿易部門においては、その国の商人は彼らが自国に輸入する外国の財貨と彼らが外国に輸出する自国の財貨とを、しからざる場合に彼らが売るべき高さ以上に売ることなくしては、このより[#「より」に傍点]大なる利潤を獲得し得ないからである。彼ら自身の国は、しからざる場合よりも、より[#「より」に傍点]高く買いまたより[#「より」に傍点]高く売らなければならず、より[#「より」に傍点]少く買いまたより[#「より」に傍点]少く売らなければならず、より[#「より」に傍点]少く享受しまたより[#「より」に傍点]少く生産しなければならない。』
『我国の商人はしばしば、英国労働の労賃の高いことをもってその製造品が外国市場で売負かされる原因であると喞《かこ》っているが、しかし彼らは高い資本の利潤率については何事も言わない。彼らは他人の法外な利潤を喞っているが、しかし自分自身のそれについては何も言わない。しかしながら英国資本の高い利潤は、英国製造品の価格を、多くの場合には英国労働の労賃の高いだけ、またある場合にはおそらくそれ以上、高めるに貢献しているかもしれない。』
 私は、植民地貿易の独占は資本の方向を、しかもしばしば有害に、変更するであろうということを認める。しかし私が既に利潤の問題について述べた所から、一つの外国貿易から他のそれへのまたは内国商業より外国貿易へのいかなる変更も、私の意見によれば、利潤率には影響を及ぼし得ないことが、分るであろう。それによる害は、私が今述べたばかりのことであろう。すなわち、一般的資本及び勤労の分配が悪化し、従って生産が減少するであろう。貨物の自然価格は騰貴し、従って、
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