がこの問題に完全に精通していることを示している。
[#ここで字下げ終わり]
地代の問題を検討するに当って、吾々は、穀物の供給の増加と、その結果たるその価格の下落とのあるごとに、資本がより[#「より」に傍点]貧弱な土地から引去られ、そして当該時に、何らの地代も支払わないより[#「より」に傍点]良い種類の土地が、穀物の自然価格を左右する標準になるということを、見出した。一クヲタアにつき四|磅《ポンド》ならば、より[#「より」に傍点]劣等な質の土地――第六等地と名附けよう――が耕作されるであろう。三|磅《ポンド》一〇シリングならば第五等地、三|磅《ポンド》ならば第四等地が耕作され、以下これに準ずる。もし穀物が、永久的豊富の結果として、三|磅《ポンド》一〇シリングに下落するならば、第六等地に投ぜられた資本は、投ぜられなくなるであろう。けだし、たとえ地代を支払わなくとも、それが一般利潤を取得し得るのは、穀物が四|磅《ポンド》の時に限られるからである。従って資本は引去られ、それをもって、第六等地で栽培された穀物総量が購買され輸入されるべき貨物の製造に向けられるであろう。その資本はかかる用途において、その所有者に必然的により[#「より」に傍点]生産的であろう。しからざればそれは他の用途から引去られないであろう。けだし、もし彼が、その製造した貨物をもって穀物を購買することにより、彼が何らの地代を支払わない土地から得た以上の穀物を取得し得ないならば、その価格は四|磅《ポンド》以下にはなり得ないからである。
しかしながら、資本は土地から引去られ得ず、それは土地から必然的に分離し得ない施肥、囲墻、灌漑等の如き、囘収し得ない支出形態をとっている、と云われ来っている。これは、ある程度において真実である。しかし牛、羊、乾草及び穀物の禾堆《いなむら》、荷車等から成る資本は引去られ得る。そして、穀価の低廉なるにもかかわらずこれらの物が引続き土地に使用さるべきか、またはこれらの物が売却されてその価値がある他の職業に移さるべきかは、常に計算上の問題となるのである。
しかしながら、事実は上述の如くであり、いかなる資本部分も引去られ得ないと仮定しよう(註)。農業者は引続き穀物を生産し、しかもいかなる価格でそれが売れようともまさに同一分量を生産するであろう。けだし、より[#「より」に傍点]少く生産する
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