は、その資本の分配が輸入停止の際に食物の供給を得るに当り極めて役立った特定階級の利益になるであろう。もしも危急の時期におけるかかる努力が、困難の終了の際の破滅の危険を伴うならば、資本はかかる職業を忌避するであろう。資本の通常利潤の他に、農業者は、急激な穀物の流入によって蒙る危険に対して補償されることを期待するであろう。従って供給を最も必要とした季節における消費者にとっての価格は、啻に国内において穀物の栽培費の騰貴のみならず、更に資本のかかる使用が曝されている特殊の危険に対して、価格において彼が支払わなければならぬ保険料だけ高められるであろう。かくて低廉な穀物の輸入を許すことは、それが資本のいかなる犠牲を払ってなされるとも、国にとってより[#「より」に傍点]多くの富を生産することになるにもかかわらず、数年の間はそれに輸入税を課するのがおそらく望ましいであろう。
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(註)大英百科全書の補遺の最終巻の『穀物条例と貿易』なる項目中に、次のような立派な提議と考察とがある。『もし吾々がある将来の時期に吾々の歩を旧に戻そうと思うならば、我国の貧弱な土壌の耕作から資本を引去ってそれをより[#「より」に傍点]有利な職業に投ずる時を与えんがために、漸次に逓減する関税率が採用さるべきであろう。外国穀物が無税で輸入されるべき価格は、その現在の限度たる八〇シリングから年々一クヲタアにつき四シリングまたは五シリング減少し、ついにそれが五〇シリングに達せしめらるべきであろう。その時には港は安全に開かれ、制限制度は永久に廃止され得るであろう。この幸福な事件が起った時には、自然を強いる必要はもはやなくなるであろう。国の資本と企業とは、我国の自然的地位や国民性や政治的制度によって、吾々の卓越に適当する産業部門に向けられるであろう。ポウランドの穀物及びカロライナの原棉は、バアミンガムの器物及びグラスゴウのモスリンと交換されるであろう。真正なる商業精神、すなわち永久的に諸国民の繁栄を確保する精神は、独占という暗い浅薄な政策とは全然両立し得ない。地球上の諸国民は、同一王国の諸地方に類する、――自由にして束縛されざる交通が、そのいずれにおいても全般的並びに地方的な利益を齎すものである。』この全論文は極めて注目に値する。それは極めて教示に富み、上手に書かれ、そして、筆者
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