ことは彼れの利益で有り得ず、またもしその資本をかくの如く用いないならば、彼はそれから全く報酬を取得しないからである。穀物は輸入され得ないであろう、けだし彼はそれを全然売らないよりもむしろそれを三|磅《ポンド》一〇シリング以下で売ろうと思うであろうし、しかも仮定によれば、輸入業者はこの価格以下でそれを売り得ないからである。かくしてこの質の土地を耕した農業者は疑いもなく彼らの生産する貨物の交換価値の下落によって損害を受けるとはいえ、――この国はそれによりいかにして影響されるであろうか? 吾々はあらゆる貨物の同一量を有っているはずであるが、しかし粗生生産物と穀物とは極めてより[#「より」に傍点]低廉な価格で売れるであろう。一国の資本はその国の貨物から成り、そしてこれらのものは以前と同一であろうから、再生産は同一の速度で進むであろう。しかしながら、この穀価の低廉は、当該時に何らの地代も支払っていない第五等地に、単に資本の通常利潤を与えるに過ぎず、そしてすべてのそれ以上の土地の地代は下落するであろう。労賃もまた下落し、そして利潤は騰貴するであろう。
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(註)土地に固定されるに至った資本はいかなるものも、借地期限の満了の時には必然的に地主のものでなければならず借地人のものではない。地主がその土地を再び賃貸する際にこの資本に対して受ける所の報償はいかなるものも、地代の形において現われるであろう。しかし、もし一定の資本をもって、国内でこの土地で作られる以上の穀物が外国から取得され得るならば、いかなる地代も支払われないであろう。もし社会の事情が穀物の輸入を必要とし、そして一定の資本を用いて一、〇〇〇クヲタアが取得され得、かつまた同一額の資本を用いてこの土地が一、一〇〇クヲタアを産出するならば、一〇〇クヲタアは必然的に地代となるであろう。しかしもし一、二〇〇クヲタアが外国から得られるならば、この土地は廃耕されるであろう。けだしその場合にはそれは一般利潤率すら産出しないからである。しかし、土地に投ぜられた資本がいかに大であっても、このことは何らの不利益でもない。かかる資本は生産物を増大せしめる目的で費されたのである、――それが終局の目的であることを忘れてはならない。しからばその資本の半分の価値において下落しようとまたはたとえ皆無になろうと、それが
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