一―三版ではこの次に飢饉を論ずる一パラグラフがあったが、これは第四版で削除された。それは次の如くである、――
『飢饉は最後の、最も恐るべき、自然の方策であるように思われる。人口増加力は、人間に対し生活資料を生産する土地の力に優越すること極めて大であるから、予防的妨げによって阻止されぬ限り(訳註――この一句は第一版にはない。)、幼死が何らかの形において人類を襲わなければならない。人類の罪悪は活溌有能な人口減退の使臣である。これは破壊の大軍の先駆であり、しばしば自ら恐るべき作業を成就する。しかしそれがこの殲滅戦に失敗した場合には、疾病季や伝染病や流行病や疫病《ペスト》が恐るべき陣列をなして突進し、その数千数万を一掃する。成功がなお不十分の場合には、巨大な不可避的な飢饉が殿軍となって襲来し、力強い一撃をもって人口を世界の食物の水準と一致せしめるのである。』
 なお三〇六頁の訳註を参照。
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 しからば、人類の歴史を細心に検討するものは、人類が従来存在しまたは現に存在しているあらゆる時代あらゆる国においても次の事実の存在することを、認めざるを得ないのではなかろうか、すなわ
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