とんど最小量の食物で生活するを余儀なからしめることにより、季節の不良によるちょっとした食物の不足をすら惨憺たる凶饉たらしめるのであり、従って飢饉の主たる原因の一つであると云い得よう。凶饉の接近の前兆として、ショオト博士は、一年または、それ以上続いた豊作を挙げている1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。そしておそらくこの説は正しいであろうが、けだし物が安く豊富であれば、一般的に、多数の人の結婚を促す結果となり、そしてかかる事情の下では、平年作の囘起ですらが食物の不足を惹起し得ようからである。
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 1)[#「1)」は縦中横] Hist. of Air, Seasons, etc., vol. ii. p. 367.
〔訳註〕飢饉については第一―二版では本章の終末近くにこれと異る内容の一パラグラフがあった。その場所の訳註を参照。
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 ヨオロッパにおける最も普遍的な致命的な伝染病と考え得る天然痘は、多くの地方で規則的に囘起してはいるけれども、一切の伝染病の中でおそらく最も説明の困難なものである1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。ショオト博士は
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