Aの若干の州の表によると事実らしく見える三人であると仮定すれば、この三人のうち一人が嬰児期、独身期に死亡する全部であると見るのは、比率が小に過ぎることが認められるであろう。しかしこの比率を認めれば――これは今の場合にはおそらく真実であるかもしれぬが――一結婚ごとに正確にちょうど二人の子供が新婚まで生存するということになり、この場合には、前述せるところによって、いかなる増加も不可能である。しかもこれらの同じ州では、出生の死亡に対する比率は、二六対一〇、二二対一〇、二一対一〇、二〇対一〇、等となっており、これは極めて急速な増加を意味する。従ってこの表は極めて甚だしい矛盾を有つわけである。しかも出生及び結婚に関する記述の正確なことを疑う理由はない。そして埋葬の若干の脱漏を斟酌すれば、出生の超過はなお大であろうし、また実際人口が増加しつつあることは前章で述べた人口実測によって確証されているのである。
『これらの表は矛盾はしているけれども、しかしそれは、各一結婚当りの産児数を表わす他国の表以上の矛盾を有っているわけではない。そして、それはおそらく、私が接したことのある一切の政治算術家がこの問題に
前へ
次へ
全434ページ中333ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
マルサス トマス・ロバート の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング