閨vに傍点]大なる程度の欠乏と貧困とが起るであろうということを、注意しなければならぬ。
 統計報告を概観すると、蘇格蘭《スコットランド》における下層階級の境遇は、近年著しく改善されてきていることが、明かに看取される。食料品の価格は騰貴したが、しかしほとんど常に労働の価格はそれ以上の比率で騰貴した。そしてたいていの教区においては、一般人の間で肉が以前よりも多く消費され、住居や衣服もよくなり、そして清潔に関する彼らの習慣が決定的に向上している、と云われている。
 この改善の一部分は、おそらく、予防的妨げの増加に帰せらるべきであろう。若干の教区では、晩婚の習慣が指摘されており、そしてこの習慣が指摘されていない多くの場所でも、出生や結婚の比率、その他の事情から、それが行われているものと推論して差支えなかろう。エルジン教区に関する報告の筆者は1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、蘇格蘭《スコットランド》における人口減少の一般的原因を列挙するに当って、農場の合併によって結婚が阻害され、またその結果として、あらゆる階級及び種類の働き盛りの若者が移住し、再び帰郷するものはほとんどない事実を語っている
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