て現在と同一数の工業を維持することも同一の租税を徴収することも、全く不可能になるであろう。すべての県は、〔contribution foncie`re〕 の低減をもって、農業の繁栄にとり絶対に必要なものと要求している。
 養育院や慈善的施設の状態、乞食の流行や捨児の死亡率については、ほとんどあらゆる報告に最も歎かわしい光景が描かれており、このことから最初は吾々は、一切の下層階級のもの一般の間では貧困と窮乏の程度が増大したものと推論したくなる。しかしながら、養育院や慈善的施設は、革命の間、その収入のほとんど全部を失ったように思われる。そして外に頼るところのない多数のものからこのように突然生計の途を奪ったので、このことは、周知の都市における工業の失敗と、私生児の著しい増加と相俟って、報告に述べられているような一切の悲惨な外見を、周知の労働の価格騰貴と穀物の比較的低廉とから必然的に生ずる農業労働者一般の境遇の改善という大事実と衝突することなく、生ぜしめ得たのであり、そして一国の有効人口が主として供給されるのはこの農業部分からなのである。もし英蘭《イングランド》の貧民税が突然廃止されるならば、
前へ 次へ
全434ページ中168ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
マルサス トマス・ロバート の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング