私はユラ地方のジュウ湖に旅行した時、右の最後の種類の結果を見て、大いに打たれたことがある。吾々の一行が湖の隅の小さな宿屋に著《つ》くや否や、そこの女将は附近の全教区の貧困と窮乏を訴え始めた。彼女は曰う、国の産物は少いのに、住民は充ち満ちている。また学校へ通うべき年頃の少年少女は結婚する。この早婚の習慣がつづく間は彼らは常に悲惨な生活をすべきである、と。
吾々を後にオルベ河の水源へと案内してくれた農夫は、この問題をもっと立入って論じ、私が今まで出会ったことのある誰にも劣らぬほど人口原理を理解しているように思われた。彼は曰う、女は子供をたくさん産み、山の空気は極めて清く健康的なので、絶対的欠乏の結果死ぬ者の外は子供はほとんど全く死なない。土地は痩せているので、毎年成人する人間に職業と食物を与えるには足りない。労賃はその結果として非常に低く、一家をちゃんと養っていくには全く足りない。しかし社会の大部分の窮乏と餓えに瀕する生活も、他人のための警告とはならず、彼らは引続き結婚をし、自分で養うことの出来ないたくさんの子供を産みつづけている、と。この早婚の習慣は実際地方の悪習[#「地方の悪習」に
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