それは第三版でそのまま踏襲されたが、第四版でかなりの訂正を加えられ、更に第六版でその上に加筆が行われて、この形となったものである。しかし内容上の変化があるわけではない。
[#ここで字下げ終わり]
 上述の如く予防的妨げが極めて著しく行われている国に対し通常以上の移住の精神が働くならば、人口減退に関するかくも一般的な叫声がある時期にすら、これが人口増加に対する一時的妨げを生み出し得たということは、ありそうもないことではあるが、しかし可能ではある。もしそうであるとすれば、それは疑いもなく下層階級の人民の境遇の改善に貢献をしたのである。この時期の直後に、スイスを旅行した外国人はすべて、いずれもスイスの農民の状態が他国のそれよりもよいことに、気附いている。私は、最近のスイス旅行で、それが話で聞いたほどよくないのを見て、いささか失望した。この不幸な変化の大部分は、最近の擾乱中の人民の喪失と苦難とに帰するのが正しいであろう。しかし一部分はおそらく、人口を増加せんとする各政府の誤れる努力と、また指導が誤らずかつ一時的には人民の愉楽と幸福を増進することになる努力の、最終的帰結とに、帰すべきであろう。

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