ワで耕作せしめるに足る力をもつものと、考え得よう。
 ギリシア及びロウマの歴史の初期に、人民が小さな国家に分たれていたことは、この動機により[#「より」に傍点]以上の力を与えるものであった。自由市民の数がおそらく一、二万を越えなかった処では、各個人は当然に自分自身の努力の価値を感得したであろう。そして、彼れの属する国家が、嫉妬深い油断なき競争の真ただ中に位置を占めているので、その防衛と安全とのためには主として人口に依存しなければならぬという事実を知り、従って彼に割当てられた土地を放置しておくのは市民たるの義務に欠けるものと感じたことであろう。これらの原因は、人間の人為的欲求が農業奨励の干渉を行うを俟たずして、農業に対する多大の注意を生み出したように思われる。人口は土地の生産物にこれよりも早い速度で随伴した。そして過剰の人口が戦争や疾病で除去されなかった時には、それは頻々たる植民に吐け口を見出したのであった。かかる頻々たる植民の必要は、国家の小なることと相俟って、あらゆる心あるものにこの問題につき思い当らせたのであるが、これはまた当時の立法者や哲学者に、生活資料以上に増加せんとする強力な
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