l口の傾向を、指示せずにはおかなかったのである。そして彼らは、現代の政治家や先覚者と同様に、社会の幸福と安寧とにかくも深遠な影響を与える問題の考察を看過しなかった。この困難を除去するために彼らの採った野蛮な便法を吾々がいかに正常に呪詛し得るとしても、吾々は、彼らがこれに気がつき、またこれを考察して除去しなければ、それだけで彼らの最良の計画に成る共和主義的平等と幸福の計画を破壊するに足るものであることに十分気がついたことに対し、その洞察力にある程度の名誉を認めざるを得ないのである。
植民する力は必然的に制限されている。そして、ある期間が過ぎると、この目的に特に適した国にとっては、故国を去った市民が定着するに適した空地を見出すことは、不可能ではないとしても、極度に困難となるであろう。従って植民の外に他の方法を考えることが必要であったのである。
殺児の慣行はおそらく、ギリシアにおいて最も早い時代から行われていたものであろう。それが存在することが見られたアメリカの諸地方においては、それは、頻々たる飢饉と不断の戦争に曝されている蒙昧放浪的な生活において多くの子供を育てることの極度に困難なるに
前へ
次へ
全389ページ中351ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
マルサス トマス・ロバート の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング