[#「2)」は縦中横] Id. c. xxiii. p. 312.
[#ここで字下げ終わり]
 しかしながら、この荒廃状態の原因は、黒人諸民族の一般的習慣に関するパアクの記述によって明瞭にわかる。彼は云う、無数の小国に分たれ、それが大砥独立して互いに嫉視している国においては、ほんのつまらぬ挑撥《ちょうはつ》からしばしば戦争が起ると想像されることは当然である。アフリカの戦争には二種類あり、その一つはキリイと呼ばれるもので公然の戦争であり、他方はテグリアで、掠彰または窃盗である。この後者はごく普通であり、殊に旱魃期の初期に、収穫が終って食料が豊富な時に多い。かかる掠奪行は常に迅速な復讐を惹き起す1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Park's Africa, c. xxii. p. 291 and seq.
[#ここで字下げ終わり]
 かくの如く不断に掠奪に曝されているために生ずる財産の不安固は、必然的に、勤労に最も有害な影響を与えずにはおかない。すべて辺境地方の荒廃状態は、これがどの程度に作用するかを十分に証明している。気侯の性
前へ 次へ
全389ページ中229ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
マルサス トマス・ロバート の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング