ソに生じて来るが、この何らかの不平等がある場合には、食物の不足により生ずる困窮は、社会の中最も恵まれない人々の上に最も強く落ちて来る。この困窮はしばしば女子をも襲ったが、けだし女子は夫の不在中に不意の掠奪の危険に曝されており、またその帰宅を待ってもいつも失望しなければならなかったからである。
『しかしこれら民族の詳細な歴史を十分に知らないので、正確にどの部分に食物の不足の困苦が主として落ちて行ったか、またどれだけそれが一般の負担となったかは指摘し得ないとしても、私は、牧畜民族について吾々が有っている一切の記述からすれば、移住やその他の原因によって生活資料が増加した時には彼らの人口は常に増加し、そして窮乏と罪悪とによってそれ以上の人口増加は妨げられ現実の人口は生活資料と等しくされていた、と立派に云うことが出来ると考える。
『けだし、女子に関して彼らの間で広く行われていたと思われる悪習は、常に人口増加に対する妨げたる作用を演ずるものであるが、これを別としても、思うに、戦争の遂行は罪悪であり、またその結果は窮乏である、と認められなければならず、そして窮乏が食物の不足の結果たるは何人も疑い得な
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