Bシリア、ペルシア及びシベリアの辺境地方の農民は、現に、破壊的な敵の不断の侵入に曝されていて、浮浪的韃靼人またはアラビア人から羨まれるような生活はしていない。牧畜状態から農業状態への変化を助勢するには、おそらく、土壌の肥沃なことよりも、ある程度の安固が更により[#「より」に傍点]必要なのである。そしてこの安固が達せられ得ない処では、定住労働者は、放浪生活を送り従って全財産を携帯している者よりも、運命の転変により[#「より」に傍点]多く曝されている2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。トルコ人の弱体な、しかも圧制的な政府の下では、農民にとっては、彼らの村落を去って牧畜状態に身を委ね、この状態で支配者たるトルコ人と隣人たるアラビア人の掠奪を免れる能力を増そうと期待するのは、珍しいことではない3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Voy. de Volney, tom. i. c. xxxiii. p. 350.
2)[#「2)」は縦中横] Id. p. 354.
3)[#「3)」は縦中横] Id. p. 350.
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