するようにと、教えられている。これら二つの異る教育法から明かに推論し得ることは、文明人は楽しむことを希望し、蒙昧人はただ苦しむことだけを予期するということこれである。
 非常識なスパルタ式訓練法や、私的感情を公けの関心の中に吸収させてしまうことは、不断の戦争から絶えざる困苦と辛労とに曝されている人民や、絶えざる境遇逆転の怖れの下にある状態においてでなければ、決して存在し得なかったであろう。私はかかる現象をもって、スパルタ人の気質における剛毅と愛国心とのある特有の傾向を指示するものとは考えずして、単に、スパルタ及び一般的には当時のギリシアの、悲惨なほとんど蒙昧の状態を力強く指示するものと考えたい。市場の商品と同様に、最大の需要のある徳は最多重に生産されるであろう。そして苦痛と辛苦の下における忍耐力及び行き過ぎた愛国的犠牲が最も要求される場合には、それは人民の窮乏と国家の不安固とを示す、憂鬱な指示なのである。
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    第六章 ヨオロッパ北部の古代住民における人口に対する妨げについて

 人類の初期の移動と定住の歴史、並びにそれを促した動機は、極めて顕著に、生活資料を越えて
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