ひっきょう》するに研究の賜である。
研究を熱心に怠りなくしていると、こういう風に西洋の真似や、他の模倣ばかりせずに、独創的なものを作る興味が出てくる。
鮎川義介とか森矗昶とかいった人達が新興の事業家として財界に大きな迫力を持っているのも、化学工業という新しい方面へ手をつけているからだと、私は思っている。
そうゆう意味で、他の店で私のところの製品の真似などをして作って売り出しても、ちっとも怖しくない。真似したものが、苦心して始めたものより先を越すことはとうてい出来るものではないし、またよしんば彼らがやっとそこまで追い付いて来ても、その時は此方はもっと進んでいるし、また新しい方面を開拓してあるのだから、何時まで経っても後塵を拝しているよりほかはあるまいと思う。
これは道を旅して歩くのと同じで、こちらがドンドン先へ行って、景色のいいところなんかで一休みして遊んでいる。彼らが来る、またドンドン先へ行く。というようにやっていれば、どうしたってかないっこはない。
こういう行き方は先に述べた通り研究を怠らなければ出来ると私は信じている。
自家製のみ販売する方針
私の方では、材
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