しまった。その再び注文を嘆願されるので、せん方なしに少しの折を注文した所が、その仕事は不親切で品物は弱く、自分の店としては使い道がないくらいであった。無論一回ぎりでその後再び注文はしなかった。
また出入りの※[#「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2−92−68]屋の主人は有名な頑固屋であるが、他の製※[#「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2−92−68]所では普通白※[#「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2−92−68]の原料は芋を混合して製し、純粋の白|豌豆《えんどう》を用いないものであるが、この人は正直で白豌豆を使用している。それゆえ代価も他よりは幾分高い。そして我が開業以来の取引であって、他より如何ほど[#「如何ほど」は底本では「加何ほど」]安価でせって来てもかつて一度も取ったことがないほど彼を信用しているが、彼は年末年始等の使いものを持って来たことがただの一回もないのである。そして稀れに今少し価を安くしないかなどと相談を持ちかけると腹を立ててブリブリして、とんと話がまとまらないけれども我々は彼の製品を信用して使っているのである。
すべてかように概して品質を精選して勉強する店
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