作業は、海綿あつめだ」
海には、どす黒い、生きた大きな海綿がいる。それをたくさんとってきて、浜の砂をほってうずめておいた。こうしておくと、海綿の虫が死ぬのだ。
一方、炊事場のかまどの灰をかきあつめて桶《おけ》に入れ、井戸水をいれて、黄色のあくをこしらえた。海綿は、二日間砂にうずめておいてからほり出して、日光にさらし、それからあくでよく洗ったら、オレンジ色のりっぱな海綿ができた。
このたくさんの、きれいな海綿を、砂の上にならべて海水をかけ、半がわきになると、また海水をかけ、何度もくりかえすと、しまいにこい塩分をふくむようになる。
それを、石油缶にいれた海水の中で、よくもみ出して、しぼり出し、その水を煮つめたら、少しのたきぎで、かなりの塩ができた。まだなれないので、色はねずみ色で、ごみが多かったが、りっぱに役にたつ。
料理当番は、さっそくこの塩を使って、ぴんぴんした魚の塩焼をつくった。一同は、
「どうだい、このおいしいこと」
大よろこびである。
「魚の塩づけもできるぞ」
「まずこれで、塩もできた。もっと何か考え出してくれ」
と、私はいった。
塩製造当番が、また一つふえた
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