をすいとらないからだ。この砂の上に海水をまいて、天日でかわかしても、とても塩はとれまい。そこで、
「こんど見つけた宝島の、たきぎを使って、海水を煮つめて塩をとろう」
ということになっな。
いろいろくふうして、傾斜した長い大きなかまどを、珊瑚のかたまりできずいた。
細長いかまどはおくの方を高くして、その先に煙突をつけた。その長いかまどの上に海水を入れた石油|缶《かん》を、一列にならべ、かまどの口もとで火をたくと、おくの方までじゅうぶんに火がまわった。
宝島から運んできたたきぎを、山とつんで、まる一日たきつづけた。ところが、たいせつなたきぎをうんとたく割合に、できる塩がすくない。
「これではしかたがない。――どうしよう」
ひたいをあつめてそうだんした。漁業長が、いいことを考えだした。
「海綿の大きなのを集めて、海水をかけ、天日にかわかしては、また海水をかける。これを、いくどもくりかえして、しまいに海綿が、塩分のたいへんにこい汁をふくむようになったとき、その海綿からしぼり出した汁を煮つめたら、いいと思う」
というのだ。
「これは、すばらしい考えだ」
「新発明だ」
「では、きょうの
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