太平洋へきたりするのだ。
大昔、西洋人は、
『フジツボは、船の進行をとめるまものだ』
といった。それは、船長もいわれたように、この貝がたくさん船底につくと、船の速力が出なくなるからだ」
天幕の中で、流木の丸太に腰かけて、ねっしんに話をきくはだかの生徒。空箱の椅子《いす》に腰をおろして教えるはだかの先生。机も、黒板も、紙も鉛筆も、なんにもない無人島教室に、こうした学科が進んでいった。
塩をつくる
食物に味をつけたり、魚をたくわえたりするのに、塩がほしかった。料理当番も、たべる方も、
「魚の塩焼ができたらなあ――」
と思うのであった。
これは、できないことではない。
「塩をこしらえよう」
「では、どうしてつくるか」
みんなのちえをあつめてみた。
まず、天日製塩法《てんぴせいえんほう》がある。これは、太陽のてりつける砂浜に、海水をまき、水分を蒸発させて、塩をとるのであるが、島の砂は、白|珊瑚《さんご》のくだけたものであるから、まっ白である。これに反射《はんしゃ》する日光は、目をぐらつかせるほどであるが、日中、はだしで砂の上を歩いても、足のうらが熱くない。白い色は、熱
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