と多すぎるんでね、残ったあとをどうするんかと心配しているんですよ」
「さもしいなぞをかけるな! 食べたかったら、おめえがいただきゃいいじゃねえか」
「ちッ、ありがてえ。おらがだんなは、諸事こういうふうに大まかにできているからな。ざまあみろ。やい、何をゲタゲタ笑ってるんだ。じゃまじゃねえか。大福もちが百がとこ買い出しに行くんだ。じゃまだよ、じゃまだよ。どきな! どきな!」
 勇みに勇んであいきょう者が飛び出していったのを見送りながら、いまかいまかと命令のあるのを待ちうけていた自身番詰めの小者たちをさし招くと、
「もうご用済みだ。だいじな赤ん坊にかぜでもひかしちゃならねえから、てつだってあっちへ運んでいきな」
 いいつけておいて、いたわりながら、おびえおののいているきょうだいふたりを橋向こうのその自身番小屋へいざなっていきました。

     3

 むろんのことに、すぐさま尋問を始めるだろうと思われたのに、そうではないのです。気の静まるまでというように、じいっと名人は静かにきょうだいふたりを見守ったままでした。
 ところへ、両わき両手いっぱいに大福もち包みをいくつかかかえながら、ふうふう
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