れわれの同志であることは、一点の疑いをいれないところであります。ただ、人により、また修錬の場所により、体得するところに深浅《しんせん》高低の差があるのは、おそらく免《まぬが》れがたいところであり、また時としては、自ら知らずして誤まった方向に進んでいる者もないとは限りません。そのことに思いをいたしますと、本日の交歓の意義はまことに深いものがあります。われわれは、この半日の交歓において、われわれの信念と体験の全部をひっさげて諸君にぶっつかるつもりでやってまいりました。諸君もまた全力をあげてわれわれの妄《もう》をひらかれんことを希望します。終わりっ。」
 かれはもう一度挙手の礼を送り、まわれ右をして、駆《か》け足《あし》で隊の右翼《うよく》に帰って行き、そこではじめて「休め」の号令をかけた。
 すると次郎がふたたび進み出て、言った。
「では、これからしばらくの間、皆さんにこの塾の施設《しせつ》を見ていただきたいと思います。それには、小人数にわかれて見ていただくほうが、説明や何かにも便利だと思いましたので、こちらは、九州班とか東北班とかいうぐあいに、地区別にわかれてご案内をすることにいたしてお
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