人は歌をうたいながら、踊《おど》りだした。手ぶりや、足のふみ方や、ぐるぐるまわって行進したり、あともどりしたりするところなど、すべては盆踊《ぼんおど》りそっくりだった。歌の文句は朝倉先生と次郎の合作《がっさく》で、つぎの四節から成っていた。
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板木《ばんぎ》鳴る、鳴る。浄《きよ》めの朝だ。
こころしずめて打つかしわ手は、
わかい日本の脈音だ。
くぬぎ、赤松《あかまつ》、ほのぼの白みゃ、
さあさ、世界のあけぼのだ。
板木鳴る、鳴る。張りきる胸だ。
咲《さ》いたつつじが照る日に燃えりゃ、
わかい日本の血の色だ。
真理《まこと》もとめて走ろか、友よ。
さあさ、世界の駈《か》けくらだ。
板木鳴る、鳴る。そら飯時《めしどき》だ。
色は黒ろても、半つき米は、
わかい日本の持ち味だ。
腹ができたら、ひと汗《あせ》かこか。
さあさ、世界の地固めだ。
板木鳴る、鳴る。日暮《ひぐ》れの杜《もり》だ。
一風呂《ひとふろ》あびて円坐《えんざ》を作りゃ、
わかい日本のいしずえだ。
語れまごころ、歌えよのぞみ。
さあさ、世界の平和《やわらぎ》だ。
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