かるように言った。
「すると、僕たち白鳥会員はいつお別れの会をすればいいんです。」
「べつにあらたまってそんな必要もないだろう。」
「先生!」
と、次郎は泣声になり、
「それは無茶です。僕たちは、まだ、先生がこれからどんなお仕事をされるか、まるで知ってないんです。どこに行かれるかも知ってないんです。」
「何をするかは、私自身にもまだはっきりわかっていない。行く先は一先《ひとま》ず東京だ。みんなには君からそう言っておいてくれたまえ。送別式の時には言うつもりではいるがね。」
「先生!」
次郎は叫んでテーブルの上につっ伏した。両肩が大きく波うっている。
「何も激することはない。小さなことにとらわれてはいかんよ。」
「小さなことじゃありません。」
「別れの会なんか、どうでもいいことだよ。もっと永久のことを考えてもらいたいね。」
「永久のことを考えるから、言っているんです。」
次郎はまだつっ伏したままである。
「そりゃ私も、みんなにもう一度集まってもらって、ゆっくり話して置きたいことがないではない。しかし集まらない方がいいんだ。」
「どうしてです。」
次郎は、涙にぬれた眼をしばたたきはが
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