だ。」
梅本が言うと、
「しかし、しゃくだなあ。」
と、新賀は両手の拳を力一ぱい空につきあげた。
三人はそれっきり默りこんだ。
松の梢《こずえ》にかすかに風が鳴っているのが、雲の音のように遠くきこえる。次郎は相変らず空の一点に眼をこらしていたが、
「ほんとうは、僕、ストライキがやってみたくなったんだよ。」
新賀と梅本とは、何かにはじかれたように、半ば身をおこして次郎を見た。
次郎は、すると、まぶしそうに眼をつぶった。が、またすぐ空を見ながら、ひとりごとのように、
「しかし、朝倉先生の辞令が出ないうちには、それがやれない。やると、先生の顔に泥をぬることになるからね。」
新賀も梅本も、ただ顔を見合わせただけだった。
「先生に早くこの土地を去ってもらうといいんだがなあ。」
「本田!」
と、新賀は次郎の胸に手をあててゆすぶりながら、
「君は、いったい何を考えているんだい。」
「ストライキをやる時期と方法だよ。」
「何のためのストライキだ。」
「学校浄化のためさ。朝倉先生の問題はもうすんだ。それとは関係なしにやるんだ。問題がまるでちがって来たんだから。」
「おい!」
と新賀は怒
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