、きまりわるそうに体をゆさぶりながら、
「僕、もうきっと誰とも喧嘩なんかしません、学校でだって、家でだって。……これまで、僕、自分のことっきり考えてなかったことが、よくわかったんです。だから……だから……」
彼は何度も言いよどんでは、お祖母さんと、お芳の顔を見くらべていたが、そのまま首をがくりと垂れて、涙をぽたぽたと拳の上に落した。
一瞬、しいんとなった。
それまで、お祖母さんは、小刀のことでいつ俊亮が次郎を叱るかと、それを待っているかのように、眼ばかりじろじろさしていたが、次郎の涙を見ると、ちょっと意外だという顔をした。それから、ちらとお浜を見たあと、少してれたような、そして、うわべだけでもなさそうな笑顔をして、言った。
「次郎もそこに気がついたのかえ。なあに、そこに気がつきさえすれば、お祖母さんだって叱ってばかりはいないよ。やっぱり中学校には行くものだね。」
お芳はただうなだれていた。
お浜は、少しけんのある眼をして、お祖母さんとお芳とを見くらべていたが、そのまま唾をのみこんで、今度は俊亮の方を見た。
俊亮は眼をつぶって木像のように坐っていた。
「次郎ちゃん、僕、すっか
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