、そしてこれを説明する南方の佛教學者は 〔Samgha[#mは上ドット付き] a_di sesa〕 と分析して僧伽(僧團)の始《アーデイ》と後《セーサ》となし、種々の牽強附會の説をなして居る、其の一二を擧ぐれば
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(一)[#「(一)」は縦中横]此種の犯罪により別住(波利婆沙 〔pariva_sa〕)の罰を科して反覆してこれを科し謹愼を命じたる上、舊に復歸せしむるは一人これをなすことを得ず、多數の人もこれをなすを得ず、たゞ僧團のみこれをなすことを得、この故に「サング※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ーディセーサ」と稱せらる。
(二)[#「(二)」は縦中横]僧伽《サングハ》(僧團)は最初に於ても、自餘の場合に於ても要求せらるべきが故に「サング※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ーディセーサ」とは云ふなれ、との文は何の意か、もしこの種の罪を犯してのち、清めんと希望するときは下に云ふが如きは、罪を清むるものなればなり、即ちかれに先づ第一に別住を科せんため、これについで、中間には恭謙、謹愼を命ぜんため、また時宜によりて反覆してこれを科せんため、終に於て
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