舊に復歸せしめんために、僧伽《サングハ》(僧團)は要求せらるべきものなり、かゝる場合には決して僧團なくして何等の集會の式典を擧行することを得ざるが故に僧伽は始中終に亘りて必ず要求せらる、この故に「サング※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ーディセーサ」とは云ふなれ、
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右は「チルダース」の「パーリ」語辭典より孫引きしたものであるが、要するに、此の種類の罪を處置するには最初《アーデイ》から終《セーサ》まで僧伽の集會が必要であるから「サング※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ーディセーサ」と云ふのである、前に引用した毘尼母經第七に擧げた四種の説明中、第一説と第二説とに相當するやうである、して見ると支那で同じく、僧殘罪と云ふても其の原語の名稱の由來は區々多岐に亘りて、一定しないのみならず、名稱すら一方では「サング※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ー※[#濁点付き片仮名ワ、1−7−82]シェーシャ」と云ふかと思へば他方では「サング※[#小書き片仮名ハ、1−6−83]ーディセーサ」と云ふ、「パーリ」語も梵語も同じく印度のアーリヤの言語であるが「パーリ」語は當時の俗語を基
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