、その真相の返書を求めました。出発前に古田さんがその返書を届けて下さったのですが、そこには、こう書いてありますよ」
新十郎は手紙を披《ひら》いて、
「時田さんは泥酔すると前後不覚になって、その時の記憶を失ってしまう癖がありました。彼がふと目をさましたとき、彼がどうしてこんなところに寝ているのか、しばしは分らなかった。彼を起したのは由也で、枕元にションボリとユウレイのように坐っていたそうです。時田さんが由也の様子にハッとして、かたえを見ると、自分と並んで女がねている。見ると三枝子さんで、すでに死んでいたのです。由也の話で彼は次第に思いだしたが、彼はたしかに三枝子に会いたい、三枝子の手を握りたいとか、なんとかだとか、お前のところへ泊めろと由也に対して強情に言いはっていたのも思いだすことができた。また三枝子さんが来たときに、半ばねむりかけていたらしいが由也に起されたのか起き上ってみると、まさにそこへ手燭をもって現れたのが三枝子さんであったから、いきなりとびついて手を握ったが、すると三枝子さんが手燭を落したから、マックラになる。何かゴチャ/\しているうちに、そのあとは意識がない。由也の話では
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