一つの方法であろう。各々違う職業の男女両性とりそろえ、三人から五人ぐらいのコンビが適当に思われる。
合作に適する文学作品は、推理小説と、映画のシナリオ。但し、合作の条件として、推理小説への愛好が甚しいこと、友情がキンミツなること。だから大方の愛好者で、恋人同志どちらも推理小説の大ファンというような方は、さっそく、試みられて然るべし。ために愛情も亦、大いに細やかとなろうというものである。
推理小説は本来がそんな風にして作られるのが一番似合っているのだ。文学だの芸術などゝ力むところのない、軽快な、小憎らしいゲームなのである。つまり百パーセント、理知的な娯楽品なのである。
底本:「坂口安吾全集 06」筑摩書房
1998(平成10)年7月20日初版第1刷発行
底本の親本:「明暗 第二号」九十九書房
1948(昭和23)年2月20日発行
初出:「明暗 第二号」九十九書房
1948(昭和23)年2月20日発行
入力:tatsuki
校正:小林繁雄
2007年2月22日作成
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