へ行きつくことはできません。後日に至ってアタシが皆さんを案内したということは必ず知れるに相違ない」
 サルトルは難解の謎々を出題したように楽しがって一同の顔を見廻した。
「いえ、タネも仕掛も至ってカンタンでざんす。材木を買うにつき再調査に見えたとふれこめばよろしい。あの現場ではアタシが社長代理で見廻る例でざんすから、お客さんを案内するのもアタシの役目のうちでござんす。皆さんはトラックをのりつける。アヘンのカンをトラックにつんで、その上に材木を乗っけて戻れば東海道はOKですな」
「いくらなの」
 光秀の声はつめたい。
「二千万」
「お前さん、正気かい。二千万の現金といえばダットサン一山だぜ。こっちから持ってくぐらいのことはオレたちワケなくやってみせるが、お前さんがそれを一人で受け取って処分がつくかい」
「それは、もう、実に、いとも、カンタンに」
 と、サルトルは我が意を得たりとうれしがってモミ手をした。
「御配慮かたじけないところですが、御心配無用。ぜひとも早くそれを持たせてみてごらん下さい。ものの小一時間とたたないうちに、ちゃアんと姿が消えてしまいます。すなわち、これを他のカンにつめて
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