いなら、一区劃いくらで売るものか。相場なみだが、それでいゝのか」
「相場なみなら、わざ/\ここで買うまでもないことだね。六万五千石、三千万円という話だったが、六万石三千万円の割合なら、何万石一時に着いても現金で買いとるね」
「バカな。まとめて買い、手金を打つと仮定して、格安に割引してあるのが分らんか。六万石三千万円の割合なら、日本国中の製材所が買いに殺到してくるぞ」
「どうせ、こんなことだろうと思ったな。まア、食焔会の消化薬だと思えばよかろう。オレたちは約束の時間があるから、アレレ、急がないと遅れてしまう。才蔵。お前は明暗荘へ戻って正宗の出るのを待っとれ、近日中に出るように、はからってやる」
「アレッ。社長。いけねえ。いけませんよ」
 才蔵を残して三羽ガラスが自動車の方に走り去ろうとする。
「エエ。ちょッと」
 と、ニコヤカに制したのが、サルトル。
「エエ、つかぬことを伺いますが、いくらの値段で買いますか。四万石三千万円の割合はいかゞで。いけません。ハア。四万五千石三千万円。いゝ値ですな。ハア。いけませんか。五万石三千万円。これじゃア、元も子もない。ハア、これならよろしい?」
「よろし
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