したのはマニ教のお歴々である。
 待てど暮せど才蔵来らず、又、あれ以来、連日日参の社員も姿を見せない。
 にッくき奴め。神をたばかる不敬者。もはや八ツ裂きにしても我慢がならない。
 それまでは折檻の席に姿を見せなかったお歴々も、怒りに逆上して、時期をまつユトリを失ってしまった。
 一日に何回となく、嵐の如くに駈けこんできて、三名をバッタ、バッタと蹴倒す。ブン殴る。鼻をねじあげる。耳や髪の毛をつかんでネジふせる。胸倉とって振りまわす。目よりも高く差しあげて、投げ落す。池へ突き落したり、背中へ氷を入れたり、ひどいことをする。
 浮世では残酷千万なことも神境ではさしたることではないらしく、白衣の連中も当り前の顔をして眺めたり、手伝ったりしている。
 天草次郎が睾丸を蹴られて七転八倒した時だけは、さすがに一同、いささか緊張して凝視した。
 しかし三人の辛抱のよいこと。ウムムと歯をくいしばり、脂汗をしたたらせても、けっして音をあげない。根負けしなければ自然に勝つと信じているのである。
 天草次郎は闘志益々さかん、肉体の衰えるにしたがって、目は凄味をまして妖光を放つが、さすがに光秀と半平は心身まっ
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