たく衰えて、気息エンエン、冬眠状態、ウワゴトも言いかねない有様となった。放置すれば、神の術にかかってしまう状態に近づいている。
そこで天草次郎は考えた。
すると、天啓が浮んできた。
天草商事も急変する世の移り変りには勝てず、商運まったく行きつまり、借金で首がまわらない。なんとか起死回生の手を打たなければならないところへ追いこまれている。
これあるかな。マニ教をそっくり利用してやれ、と、ふと気がついた。
それはお歴々が嵐の如く駈けこんできて、蹴とばし、ブン殴り、突き倒した時であった。
天草次郎は、ふと夢からさめたように首をあげた。そしてスックと立ち上った。彼は一歩前へ出た。
「オオウ!」
ジャングルの猛獣のような唸り声を発した。
「オオウ!」
もう一声。
「ありがたし。ありがたし」
彼はガバとひれふした。
「尊し。尊し」
彼の全身ふるえている。
「マニ妙光。マニ妙光」
頭上に手をすり合わせる。狂おしい有様である。ふと頭をあげて、光秀と半平を見すくめて、
「コラ! お前ら、ボンヤリするな。あれが見えぬか。あれが聴えぬか。尊いお声がきこえているぞ。なぜ拝まぬか」
必死
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