2−3[#「2−3」は縦中横] 2−4[#「2−4」は縦中横] 2−5[#「2−5」は縦中横] 2−6[#「2−6」は縦中横]
5−1[#「5−1」は縦中横] 5−2[#「5−2」は縦中横] 5−3[#「5−3」は縦中横] 5−4[#「5−4」は縦中横] 5−5[#「5−5」は縦中横] 5−6[#「5−6」は縦中横]
6−1[#「6−1」は縦中横] 6−2[#「6−2」は縦中横] 6−3[#「6−3」は縦中横] 6−4[#「6−4」は縦中横] 6−5[#「6−5」は縦中横] 6−6[#「6−6」は縦中横]
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と全部買う。頭に来そうなのがタクサンあると、それだけモトデがかかり、本命の楽勝がハッキリしていると、五枚、六枚ですむのである。
二日目は十二レースのうち十一レースまでが荒れつづきで、本命と対抗が一二着にはいったというのが一度しかなかった。頭はたいがいきまっていたが、常にとんでもないのが二着にはいって、九レースまでが千円から三千円前後の中穴、一レースだけ本命通り、残りの二レースが一二着とも大番狂わせの一万何千円二万何千円という大穴であった。私は本命や対抗を頭に買っていたから、大穴は当らなかったが、中穴が全部当ったのである。
この日のレースが九レースまで中穴だったから、私が三千円の損失でくいとめたのである。つまり私は通算して一回に千五百円ぐらいずつ車券を買っているから、すくなくとも中穴が出ないと回収がつかないのだ。うまいことに、この日は中穴の続出で、こんなことは例外なのである。
この方法で買えば大穴以外は必ず一枚当るが、本命通りの結果に終ると、配当は百五十円ぐらいしかなく、常に大損するわけだ。
そこで大穴を狙う最も確実な方法は、常に三千三百円買うことである。なぜなら、フォーカスの事券は三十三種しかないのだから。しかし穴を狙う以上は、全部買う必要はない。三千円もつかって百五十円や五百円程度の配当をもらっても何にもならないから、本命や対抗を一二着にしたものは買わず、売れていないのだけ二十五種か三十種買う。穴は必ずこの中から出る。大穴がでれば必ずもうかる。しかし、二千五百円ずつ十二レース買うと、一日に一度、三万円の大穴がでてくれないと、やっぱり損をするのである。
大穴狙いはタクサンいる。車券の窓口で、
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