共産党というものは、コミンフォルムの批判をうけると、ただちに自己批判して、降参せざるを得ないのである。独自の見解を主張すれば、彼らが中西伍長を除名したように、今度は自分がコミンフォルムから除名されるだけのことだ。あげくの果は、武力侵略の好餌となるだけだ。
 日本共産党は、民族独立とか、植民地化を防げ、などゝ唄っているが、コミンフォルムの一喝にシッポを垂れるものに、民族独立があるものではない。彼らの性格はハッキリしている。コミンフォルムの植民地だ。
 この植民地には自主がない。国民は選ぶことも、批判することも、審判することもできないのである。党中央に対してコミンフォルムの批判と命令が絶対であるように、国民は党中央にたゞ服従する以外には手段がない。
 共産党はマルクス・レーニン主義が絶対であり、他の主義思想を許さない。現に日本共産党はその議会主義的な傾向を批判され、シッポを垂れているのだ。
 国民が自分の思想を自由に選び、政党を批判し、審判することを許さぬような暴力的な主義というものは、自由人と共存しうるものではない。我々の軍部がそうであったように、彼らもファッシズムであり、配給はあるが、
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