はますます輝いてきた。内心の曙《あけぼの》のように一種の喜悦の情がその眸《ひとみ》に光っていた。そして魅せられ感動されてるような様子をし、脣《くちびる》はかすかに震え動き、あたかも目に見えない何者かに話しかけてるがようで、ぼんやり微笑を浮かべて、できるだけゆっくり足を運んだ。向こうに行きつくことを願いながら、それに近寄る瞬間を恐れてるとでもいうようだった。彼を引きつけるらしいその街路からもはや家の四、五軒しかへだたらない所まで行くと、彼の歩調は非常にゆるやかになって、時とするともう歩いてるのでないとさえ思われるほどだった。その震える頭とじっと定めた瞳《ひとみ》とは、極を求める磁石の針《はり》を思わせた。かくていくら到着を長引かしても、ついには向こうへ着かなければならなかった。彼はフィーユ・デュ・カルヴェール街に達した。すると、そこに立ち止まり、身を震わし、最後の人家の角《かど》から、一種沈痛な臆病さで頭を差し出し、その街路をのぞき込んだ。その悲愴《ひそう》な眼差《まなざし》の中には、不可能事から来る眩暈《めまい》と閉ざされたる楽園とに似た何かがあった。それから一滴の涙が、徐々に眼瞼《ま
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