トの足はごく小さいので今でもまだはけそうな丈夫な粗末な子供靴《こどもぐつ》、次にごく厚い綾織《あやお》りの下着、次にメリヤスの裳衣、次にポケットのついてる胸掛け、それから毛糸の靴足袋《くつたび》。その靴足袋には、小さな脛《はぎ》の形がまだかわいく残っていて、ほとんどジャン・ヴァルジャンの掌《たなごころ》の長さほどしかなかった。それらのものは皆黒い色だった。彼女のためにそれらの衣裳をモンフェルメイュまで持ってってやったのは彼だった。今彼はそれらを鞄から取り出しては、一々寝床の上に並べた。彼は考え込んでいた。昔のことを思い起こしていた。冬で、ごく寒い十二月のことだった。彼女はぼろを着て半ば裸のまま震えていた。そのあわれな小さな足は木靴をはいてまっかになっていた。彼ジャン・ヴァルジャンは、それらの破れ物を脱がせて、この喪服をつけさしてやった。彼女の母も、彼女が自分のために喪服をつけるのを見、ことに相当な服装をして暖かにしてるのを見ては、墓の中できっと喜んだに違いなかった。また彼はモンフェルメイュの森のことを思い出していた。コゼットと彼とはふたりいっしょにその森を通っていった。天気のこと、葉の
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