場所をよく知っていて、そこには臼石《うすいし》がうずたかく積んであり、そのそばに、亜鉛板《トタンいた》を樹皮へじかに打ち付けてある枯れかかった栗《くり》の木が一本あるのを、よく見ておいた。その開けた場所は、ブラリュの地所と昔言われた所だった。積まれた石は何にするためのものかわからなかったが、三十年前までは確かにそのまま残っていた。今日もまだたぶんそこにあるだろう。板塀《いたべい》がいくら長くもつと言っても、およそ石の積んだのくらい長くもつものはない。ところがそこには一時のものでたくさんで、長くもたせなければならないような理由は一つもなかったのである。
 ブーラトリュエルは喜びの余り大急ぎで、木からおりた、というよりむしろすべり落ちた。穴は見つかった。今は獣を捕えるだけだった。夢みていたあのたいへんな宝は、たぶんそこにあるに違いなかった。
 しかしその開けた場所まで行くのは、そう容易なことではなかった。無数の稲妻形の意地悪く曲がりくねってる知った小道から行けば、十五分くらいは充分かかるのだった。一直線に進んでゆくには、木の茂みがその辺はことに厚く、荊棘《いばら》が深く強くて、三十分はたっ
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