ながら、自分の瞑想《めいそう》の重みの下に、彼は頭を下げていた。それは自然のことではあるが、あまり上手なやり方ではなかった。彼が頭を上げた時、もうそこにはだれもいなかった。男は森と薄暗がりとの中に消えてしまっていた。
「畜生め、」とブーラトリュエルは言った、「今一度見つけ出してやらあ。どこの奴《やつ》かさがし出してやらあ。うろついてる盗賊め、何かわけがあるに違いねえ。嗅《か》ぎ出してやるぞ。この森の中で、俺《おれ》に内密《ないしょ》で仕事をしようたって、やれるものか。」
彼は鋭くとがった鶴嘴《つるはし》を取り上げた。
「さあ、」と彼はつぶやいた、「これで地面でも人間でもさがせる。」
そして糸と糸とをつなぎ合わしてゆくように、男がたどったと思われる道筋にできるだけよく従いながら、彼は木立ちの中を進み始めた。
大またに百歩ばかり進んだ頃、上りかける太陽の光の助けを得た。所々砂の上についてる足跡、踏みにじられた草、押し分けられた灌木《かんぼく》、目をさましながら伸びをする美人の腕のようなやさしいゆるやかさで、茂みの中に身を起こしつつある曲げられた若枝、そういうものが彼に道筋を示してくれ
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