を脅かした多くの革命も、皆汚れてるんだ。そしてお前はこんなふうに身を殺しながら、わしに対して慈悲の心を持たなかったのだから、わしもお前の死を別に悲しくは思わない。わかったか、人殺しめ!」
 ちょうどその時マリユスは、静かに眼瞼《まぶた》を開いた。そしてその目は、まだ昏睡的《こんすいてき》な驚きにおおわれながら、ジルノルマン氏の上に据えられた。
「マリユス!」と老人は叫んだ、「マリユス、わしの小さなマリユス、わしの子、わしのかわいい子! 目を開いたか、わしを見てるのか、生きてくれたのか! ありがたい!」
 そして彼は気を失って倒れた。
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   第四編 ジャヴェルの変調

 ジャヴェルはゆるやかな足取りでオンム・アルメ街を去っていった。
 生涯に始めて頭をたれ、生涯に始めて両手をうしろにまわして、彼は歩いていた。
 その日までジャヴェルは、ナポレオンの二つの態度のうち決意を示す方の態度をしか、すなわち胸に両腕を組む態度をしか取ったことはなかった。遅疑を示す方の態度は、すなわち両手をうしろにまわす方の態度は、彼の知らないところだった。しかるに今や一変化が起こっていた。彼の全身
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