る。その暴戻については自ら責を負うのが至当である。主義に反したる時宜と便宜との暴戻であって、必ずその罪を負わなければならない。理想がなす反乱も、古い軍法を手にして戦う。間諜《かんちょう》を銃殺し、反逆者を処刑し、生ける者を捕えて未知の暗黒界に投げ込む。死を使用する。そしてこれは重大なことである。理想はもはや、その不可抗不可朽の力たる光明に信念を持たないがようである。剣をもって人を打つ。しかるにいかなる剣も単一なるものはない。あらゆる剣は皆|両刃《もろは》である。一方で他を傷つける者は、他方でおのれを傷つける。
以上の制限を付しながらも、しかも厳重に付しながらも、未来の光栄ある戦士らを、理想の司祭らを、そが成功すると否とを問わず、吾人は賛美せざるを得ないのである。彼らの業が流産に終わろうとも、彼らは尊敬に値する。そしておそらくその不成功のうちにこそ、彼らはいっそうの荘厳さを持つ。進歩にかなったる勝利は、民衆の喝采《かっさい》を受くるに足る。しかし勇壮な敗北は、民衆の心を動かすに足る。一つは壮大であり、一つは崇高である。成功よりもむしろ主義に殉ずることを取る吾人に言わすれば、ジョン・ブラ
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