ォ、
俺に火つけて身を焼いたリーズ。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
昔スュゼットとゼイラとの
頭被《かつぎ》を見た時、その襞《ひだ》に
俺の心はとけ込んだ。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
闇《やみ》の中にて輝く愛よ、
薔薇《ばら》の花をばロラに被《き》せ、
俺《おれ》の胸をば焦がすだろう。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
鏡を前に着飾るジャンヌよ、
俺の心は飛び去った、
それをお前が持ってるね。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
晩に踊りの仲間を出ながら、
星にステラを見せびらかして、
俺は言ったよ、これ見てくれと。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
[#ここで字下げ終わり]
ガヴローシュは歌を歌いながら、盛んに身振りをして行った。身振りは反唱句の支点である。尽くることなく種々の面相に変わり得る彼の顔は、烈風に翻る布の裂け目よりも、更にゆがみくねった変てこな様々の渋面を作っていた。けれど不幸にしてただひとりではあるし夜のことだったから、見る人もなくまた見えもしなかった。世にはそういう隠れた宝がいくらもある。
突然彼は急に歌いやめた。
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