サの手紙を封ずるものが何もないので、彼はただ紙を四つに折って、上に次のあて名を書きつけた。

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オンム[#「オンム」に傍点]・アルメ街七番地[#「アルメ街七番地」に傍点]、フォーシェルヴァン氏方[#「フォーシェルヴァン氏方」に傍点]、コゼット[#「コゼット」に傍点]・フォーシュルヴァン嬢様[#「フォーシュルヴァン嬢様」に傍点]。
[#ここで字下げ終わり]

 手紙をたたんでから、彼はちょっと考え込み、紙ばさみをまた取り出し、それを開き、そして同じ鉛筆でその第一頁に、次の数行をしたためた。

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予はマリユス・ポンメルシーという者なり。マレーのフィーユ・デュ・カルヴェール街六番地に住む予が祖父ジルノルマン氏のもとに、予の死骸《しがい》を送れ。
[#ここで字下げ終わり]

 彼はその紙ばさみを、上衣のポケットに納め、それからガヴローシュを呼んだ。浮浪少年はマリユスの声を聞いて、うれしげなまた献身的な顔つきをして走ってきた。
「僕のために少し用をしてくれないか。」
「何でもする。」とガヴローシュは言った。「まったくだ、お前がいなかったら、俺《おれ》は
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