フ光をさえぎっていた。店の中にも往来にもだれもいず、人は皆「事変を見に」行っていた。
「昼間なのか夜中なのか。」とボシュエは叫んだ。「一寸先も見えない。ジブロット、灯《あかり》を持ってこい。」
グランテールはつまらなそうな様子で酒を飲んでいた。
「アンジョーラは人をばかにしてやがる。」と彼はつぶやいた。「きっと、ジョリーは病気だしグランテールは酔っ払ってる、とでも思ったんだろう。それでボシュエを名ざしてナヴェをよこしたんだ。もし俺《おれ》を迎えにきたんなら行ってやるがな。気の毒なアンジョーラだ。そんな葬式なんかに行くもんか。」
一度そうと心を定めると、ボシュエとジョリーとグランテールとはもうその居酒屋に腰を落ち着けてしまった。午後の二時ごろには、彼らのテーブルには空壜《あきびん》がいっぱい並んでいた。二本の蝋燭《ろうそく》が、一本は全部緑色の銅の燭台に、一本は欠けた壜の鶴首《つるくび》にささっていた。グランテールはジョリーとボシュエとを酒の方へ引き込み、ボシュエとジョリーとはグランテールを快活のうちに引き込んでしまっていた。
グランテールはもう十二時ごろから、夢想の源としてはつま
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